寒さが厳しくなる1月後半から2月には、コートを合わせます。
寒い冬の外出には、暖かい防寒コートが必要になります。
着物と同じように素材が絹のもの、カシミヤやベルベット、革や毛皮で仕立てられたものもあります。
防寒コートはあまり決まりごとがないので、好みのデザインのものを選ぶとよいでしょう。
『冠婚葬祭にも役立つ 着つけと帯むすび』より抜粋。
1月と同様に、寒さが厳しくなる2月はコートを合わせます。
寒い冬の外出には、暖かい防寒コートが必要になります。
防寒コートは洋装用でも着物に合うものであれば着用してもよいかと思います。
寒さを防ぐには、衿元よりもむしろ背中の部分を暖かくすることがポイントです。
『冠婚葬祭にも役立つ 着つけと帯むすび』より抜粋。
3月、暖かくなり始めの季節。
温度差もあり、まだまだ寒さが残りますが、日差しはもう春。
着物は薄手の柔らかな素材を。
明るく優しい色合わせで、柄は桜などの季節の花を取り入れていきます。
花を取り入れる場合、花の芽が出る頃から満開になる直前までが適当な時期といわれています。
桜の柄についてはいろいろなご意見があるかと思います。
一般的には枝葉のついている写実的なものは春の季節。
ゆかたのようにファッション性が強い場合は、楽しんで着ていただいてよいのではないでしょうか。
『冠婚葬祭にも役立つ 着つけと帯むすび』より抜粋。
春。着物は薄手の柔らかい素材を、明るく優しい色合わせで楽しみたいですね。
枝・葉がついている桜の柄は一般的に春の柄といわれています。
花の柄を取り入れる場合、花の芽が出る頃から満開になる直前までが適した時期ではないでしょうか。
『冠婚葬祭にも役立つ 着つけと帯むすび』より抜粋。
5月に入り、気温の上昇とともに袷から単衣に変わります。
『冠婚葬祭にも役立つ 着つけと帯むすび』より抜粋。
6月といえば衣がえ。5月までは袷の着物でしたが、6月から単衣仕立てとなります。単衣とは、裏をつけずに仕立てた透けないものをいいます。
衣がえといえば、着物を季節に合わせて変えるということです。
今でも、ある程度季節の説目で素材を変えていきますが、この衣がえが始まったのは、平安時代の宮廷貴族たちが1年を2期に分け、旧暦の4月1日(現在の5月頃)から9月30日までを夏装束、10月1日から3月30日までを冬装束とし、4月1日と10月1日にそれぞれ衣装や家具調度を変えることにし、その日を衣がえといったのが始まりです。
このならわしが、室町、江戸時代には庶民の間にも広がり、綿入れ、袷、単衣などを季節に合わせて着るようになりました。
着物はもちろん、長じゅばんや半衿も、季節に合わせて変えましょう。
着心地がよく、おしゃれな気分になります。
※主婦の友カルチャーブックス『着物と和小物の楽しみ』から抜粋。
7月~8月、着物は薄物の単衣、長じゅばんは絽、朝、縮の単衣仕立て、半えりは主として絽を用います。
上布は上等の布地という意味で、苧麻(ちょま、からむし)と呼ばれる麻の中の上質の糸を用いて織られる平織りの布。越後上布、宮古上布などが有名です。植物繊維には、他にも芭蕉布や布など、水や草の繊維で織ったものがあります。
※主婦の友カルチャーブックス『着物と和小物の楽しみ』から抜粋。
7月~8月、着物は薄物の単衣、長じゅばんは絽、朝、縮の単衣仕立て、半えりは主として絽を用います。
夏用の素材。絽は絽目という畝透き目があるもの。紗はオーガンジー風になっています。
※主婦の友カルチャーブックス『着物と和小物の楽しみ』から抜粋。
9月初旬、薄物から単衣に変わります。秋といえどもまだまだ残暑の厳しい季節です。
さらりとした素材で、色はしっとりとした温かみのある紅葉の色などを取り入れます。
『冠婚葬祭にも役立つ着付けと帯むすび』から抜粋。
4月、5月と同じで、帯付きの装いといってコートなしで身軽に着物と帯が満喫できます。
着物は袷になり、帯も思い思いのもので一段と味わいを楽しめます。
といっても寒さも近づいています。朝晩の冷え込み・・・、外出にはショールなどを持ってお出かけを。
婚礼シーズン、お茶会など、着物を楽しめる季節です。
『冠婚葬祭にも役立つ着付けと帯むすび』から抜粋。
11月は文化祭やお茶会、七五三、婚礼など、着物を着る機会も多いのではないでしょうか。
秋晴れも多く、着物の外出も楽しいものですが、朝夕の冷え込みもぐっとくる頃、ショールなどもお忘れなく。
晩秋、そして初冬へ、季節は冬へと移っていきますとコートの必要な時季となります。
雨模様で出かけたときには、使用後の草履は陰干しをして、湿気を取るようにしてください。湿気は底はがれの原因にもなります。
★虫干しの季節でもあります。
タンスの中の着物の顔を見てあげてください。
『冠婚葬祭にも役立つ着付けと帯むすび』から抜粋。
師走になるとショールも暖かい素材のものにしたり、小物使いも暖かそうなものがよくなります。
クリスマス、新年、着物を着る機会も増えるこの時期、場所の雰囲気に合わせて、帯や着物を自由に楽しんでみてはいかがでしょうか。
『冠婚葬祭にも役立つ着付けと帯むすび』から抜粋。